本日は10回目の授業で金曜日だ。今迄勤め人時代は、
水曜か木曜あたりから指折り始めて金曜日の朝になると
「あと1日で休みだ」となっていたのだが、今は出来れば
土日もやって欲しいという気持ちだ。
自分で勉強したくてやって来たのだから当たり前と言えば当たり前
なのだが、そもそも魚を捌くのが好きなので趣味の教室に
通っているような感じで、全く苦痛を感じない。
改めて、好きな事をやるのというのはこういう事なのかと思う。
もっとも将来これを仕事としてやるようになると気持ちは変わるのかなーとも
思う。
授業は9時30分から始まるが、その前に自主練習をする事も出来る。
8時に教室に行ってみると丁度Aさんが来たところで、2番乗りだった。
10日目は昨日に続いてサバとコハダを捌き、それぞれサバの棒寿司と
コハダの海苔巻きを作る。サバもコハダも魚の下ごしらえまでは良いのだが、
巻物にするのがどうも苦手だ。海外では巻物の人気があると聞いた事があるので、
一生懸命やらなければならないのだが、ついつい投げやり気味にやってしまった。
その後ハマチの切りつけ練習を行い、それを使って握りの練習をする。
隣のS君の握りがとてもきれいに見える。そう言えば先ほどのコハダの海苔巻きも
Sくんはきれいに出来ていた。S君は自主練習もあまりやっていないようだが、
そつなくやっている。この仕事にセンスとか才能とかいった物があるのか否か、
気になっていたのだが、もしあるとすれば間違いなく私より彼の方が優れている。
「S君はナチュラル ボーン 二ギラーだな。」とふざけていたが内心は全く
穏やかでは無かった。
掃除片付けの後自主練を行う。まず、昨日今日で余ったコハダで晩御飯を握る。
その後切り付けで余ったハマチは握りの練習に使う。脂ギトギトのハマチを
食べる気にはならない。
桂剥き用に使った大根の端の部分を貰った。余った魚も時々貰える。
大根は少し形は悪いが桂剥きの練習には使えそうだ。そもそも私の腕では
きれいな大根なんてもったいない。私の借りているマンスリーマンションの
キッチンは最小限のもので、まな板を置く場所も無いほどだが、
桂剥きの練習くらい出来る。その後食べれば一石二鳥だ。
最近野菜と言えば大根とキュウリしか食べていない。
ナチュラル ボーン 二ギラーでないことが露呈し今、練習しかない。