休憩が終わって授業再開。
まず、アオヤギをさばく。先生の教えた通りの手順で作業をしていない
生徒の一人が注意を受けた。注意を受けたというより、叱られた。
人によって作業の速さもかなりバラつきがあるようだ。
続いてアジ。アジは魚さばきで使われるものの代表的なものなので、
この日が初めてではないそうだが、やはり技量に差が見られる。
三枚におろす時間を測る。早い人で3分ジャスト位だが、
卒業までに5分で出来るようになれば合格だそうだ。
但し、もちろんスピードだけでなく、美しさも求められる。
早く終わった一人が、銀鱈を下す事を任される。
銀鱈は一匹しか無いので、さばける人間も一人だけだ。
この辺りは、仕事のできる人は更に仕事を覚える事が出来る
という事か。
その後、おろしたアジを使って「速握り」が行われた。
規定の時間内にアジの握りを何貫握れるかの競争だ。
握った寿司がコロンと横に転がった人がいた。
アジの握りが出来た所で昼休み。
皆さん自分の握ったアジがお昼ご飯になる。アジの握りの上に
ネギ玉を乗せている。薬味だが、ただネギを刻んだだけでなく
ちょっと手の込んだ作り方をした物だ。私は初めて見たが、
そういった小技も教えて貰っているようだ。
私の近くで実習をしていた生徒さんが、一貫分けてくれた。
仕事が早くて愛想の良い人だった。
将来、良い寿司職人になりそうな気がした。