家に帰って、包丁屋さんで研いでもらった我が出刃を改めて見る。
刃を指の腹でそおっと撫でると、今までとは明らかに違う
カミソリのような手触りだ。丁度今日はコショウダイを買ってきたので、
早速捌いてみよう。

ウロコを取ってから、エラの付け根を切る。いつもと違ってサクッと
一発で切れる。「さすがプロが研ぐと違うなー」と思いながら三枚おろしにする。
今迄自分で研いで正直、「イマイチだなあ」とは思っていた。
腹骨をすいて、血合い骨を抜いて皮を引く。
ところが途中で皮が切れてしまった。包丁が切れるので気を付けていたのだが...
ショックを受けながらも、もう一枚の身の皮を引く。
慎重に進めたつもりが、また途中で切れてしまった。

自分の感覚がすっかり、切れない包丁になじんでしまっていた。

コショウダイは刺身にしたが、捌いている時から「これはいいぞ」という
手ごたえがあった。身はコショウダイ特有のちょっと歯ごたえのある
シャープな印象だが、旨味もあり文句なし。
刺身は切れる包丁で造ると旨いというが、包丁切れるようになったからかなのかなー?
もっとも刺身包丁は今まで通りなのだが...
アラは汁にしたが、どんな魚でもそうだが火が入ることで香りも味も
明確になる。ストレートに美味しい。

そしてガスエビ、いや今日のは鳥取から来たので、モサエビは塩焼きにした。
もうこれは岡本太郎的に「爆発だーっ!!」
圧倒的な旨さで、殻も柔らかいのでそのまま食える。
こうやって食うとクルマエビも歯が立たないかなー?