ネタのハムは買ってきた。
シャリの方は本を参考にして作る。丁度炊飯器が壊れてしまっていたので
鍋で炊くのだが、水加減が難しい。炊き上がり後にすし酢を加えるのと、
口の中でハラリとほどけるようにと硬めに炊くらしい。しかしいざとなると
どの程度か加減は分からない。考えても仕方ないので、適当に水少な目に炊いた。

手水やらワサビやら濡れ布巾やらを用意して、早速握ってみる。
案の定シャリがまとまらないし、飯粒がやたらに手について気になる。
取り敢えず練習というよりは、手順の確認と場慣れといった感じだ。
とにかく何とか寿司の形にでっち上げたという感じだ。
まあ「毎日やっていれば少しは何か見えて来るのではないかなあ」と
思いながら、熱いお茶を入れハム寿司を食べる。
見た目は苦しいが、酢飯にワサビを忍ばせたのを頬張れば、
それはやはり寿司だった。

そうしてハムやらはんぺんやらで練習していたある日、お気に入りのスーパー
「サンヨネ」に行った時の事。「今日はどんな魚があるかなー」と魚売り場に行くと、
その日はなぜかは知らんが鳥取から来た魚が幾つか並んでいた。

甘エビ、ゲンゲ、ニシンといった面々だ。注目したのはニシンだ。
たまーに生のニシンを見る事はあるが、それらは全て北海道から来たものだったと思う。
鳥取で獲れるなんて知らなかった。最近北海道でニシンの資源がかなり回復してきた、
という話を聞いたこともあったので、そういった事も関係あるのだろうか?
見た感じ鮮度もそれ程悪くはない。エラブタがわずかに赤くなっているが、
酢〆に出来るという。腹が膨れているので子持ちではないだろうか。

何といっても三匹で250円だ!六匹買った。

投稿者

mojo

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