本日は「アジテスト」の日。
東京すしアカデミーの修了証発効要件というものがあって、
① 握りテスト及び細巻きテストに合格する事。
② 中型魚テスト・桂剥きテスト・盛り込みテスト・アジテスト
  の4科目の合計点が280点以上。
③ 出席率が80%以上。 
となっている。
色々有るのだが普通にやっていれば頂けるものであろうから、
別に心配はしていない。テストの点も卒業後に何かに影響する者でも無いとの事。

だが現実的には、各テストの点数には大きな意味は無いとは言われても、
やはりテストとなれば皆真剣になる。
私は合格点を取ろうなんて思っていない。
目標は全て満点だ。
もちろん今日のアジテストも100点を取る事だけを考えて準備して来た。
とは言え万全の自信と言えるようなものは無い。

昨日の授業は仮テストを行ったので、自分の課題はおおむね見えている。
三枚おろしの中骨に身を残さないという事と、ネタにするための
切り付けの出来栄えだ。昨日の練習で使ったアジは鮮度がイマイチで
身が緩かった。皆自分の不出来を魚のせいに転嫁したが、先生は
「明日は最高のアジを注文してあるので、言い訳できません。」
との事だった。

ところが今日のアジを一目見ただけで「何だこりゃ」と思った。
練習用2匹、テスト2回分の4匹の6匹のアジを受け取ったが、
2匹は触っただけで柔らかい。今迄授業で使った魚を見てきて
出入り業者には何となく不信感を感じていたが、この大事な時に
「やってくれた。」
もちろん業者が悪いのか、天然の魚ゆえ致し方なかったのか、
それとも他の何かが悪かったのかは分からないが、

「魚が悪い」というのは明らかだった。