東京すしアカデミー集中特訓コースのカリキュラムもいよいよ今週が最後となる。
そして今日から卒業に向けてのテストが続く。
まず今日は握りテスト。いくつかあるテストの中でも一番重要なものだ。
3分間で15貫以上握るというのがまず必要条件。
その中で形の悪いものがはじかれ、残ったものはシャリの重さを測り
規定の範囲に収まった物が合格品となる。
これを3ラウンド行い32点以上が合格となる。
私はこのテストに向けてかなり練習を積んで来たのだが
なかなかスピードが上がらなかった。自分のハンドスピードの無さを
思い知らされた。結局皆手数を減らしてスピードアップを図る事に
なる訳であるが、それは私も同じ事。その中で特別の成果を出す事が出来なかった。
ただその練習の中で握りの速さばかりを求め、本来の握りとは別物に
なってしまっている事には、いつも疑問を感じていた。
自分は今お客様に出せる寿司を握れるか?というと疑問だ。
もう一つのジレンマがテストの為に自主練習の時間を使った為、
他にやりたかった練習が出来なかった事だ。
テストは結局修了証を貰うのに必要な点数を取れ良い訳で、
それはそれ程高い壁ではなく、またその点数が将来の就職に影響するでもない。
であるから自分はテストの点数にこだわるのではなく、寿司職人として仕事を
する時に必要な技術を少しでも沢山高いレベルで習得するべきではないかという
気持ちが常にあった。
そういった事で、明日は大根の桂剝きテストは控えているが個人的にアナゴを
購入して授業後自主練習した。授業では2回扱ったが手こずった。
とても仕事としてできるレベルではない。2回やそこらで出来る訳ないだろう、
という事も勿論である。
自分がアナゴを自分で仕込むような店で仕事をする事になるかというのも
疑問だ。
だがあらゆる可能性に対応出来る様にはしておきたい。
で、自主練の結果は?
「やり直し!」