ここ二年半の月日を行政書士試験勉強に費やし、めでたく合格することが出来た。
しかし、「これからは独立開業に向けて準備をするぞ!」という気持ちにも
なっていなかった。
もともとは、突然会社が業績不振に陥った危機感から始めた資格取得であった。
その後リストラと受注が徐々にに回復したことにより、倒産の危機はひとまず去った。
とはいえ会社ががつぶれないからと言って、積極的に定年の65歳まで続けようとも
思っていなかった。
去年の夏頃妻が突然「あと2年で仕事辞める」と言い出した。妻は介護事務所で
管理職と実務の仕事を兼任していた。年中忙しくていつも「辞めたい、辞めたい」と
言っていた。「別のところでヘルパーさんだけやる。」
下の娘が今年大学を卒業するので、これからは自分たちが生活出来るだけの
収入があればやっていく事は出来なくは無い。
私の方は昨年労働災害でじん肺に認定されていた。およそ20年粉塵の中でハードな
肉体労働を続けてきたつけが回ってきた。それで会社側と何度も交渉を重ねた結果
毎月の給与に手当を追加するという事で合意した。
労働組合など無い中小企業でたった一人での交渉だから、手当が認められるとは
思っていなかったので、望外の結果だったし会社に対しては本当に感謝した。
ところが半年後の給与から手当てを付けると言われたのに、その時になってみると
「そんな話は知らない」と社長を含む4人の役員から言われた。
抗議をしても、取り付く島もない。
「辞めてやる」(声に出して言ってはいません。言うのは準備万端整ってからです)
「但し、ただでは済まさん」(これも決意です)